ファクタリングが有効な業種
ファクタリングの有効な業種は3社間ファクタリングの同意を取りやすいことと、売掛先の信用度の大きいことの2点です。
ほかにも単発的な資金調達の必要になる場合や、売掛サイトの長い業種はファクタリングとの相性が良いです。
3社間ファクタリングの需要が高い業種
取引先へ知られずに利用できる2社間ファクタリングの需要が高まっていますが、3社間ファクタリングに比べて手数料は高いです。
3社間ファクタリングの手数料は3~8%、2社間ファクタリングは5~20%です。
3社間ファクタリングの同意を得られやすい業種をまとめました。
クリニック
診療報酬債権は健康保険が対象になるので3社間ファクタリングの同意を確実に取れて手数料も優遇されます。
介護事業
クリニックと同様に介護保険による介護報酬債権が売掛先になるため、3社間の同意を確実に取れて安い手数料で利用できます。
飲食店、小売店、ネット通販
クレジットカード債権も3社間ファクタリングの同意を確実に取れます。
建設業
売掛サイトが長く、もともとは手形取引が一般的だった業種のため、元請がファクタリング業者と提携して利用を斡旋しているケースもあります。
運送業
売掛サイトが長く、薄利多売を求められる運送業は比較的3社間ファクタリングの同意を得られやすい業界です。
取引先の財務体制よりも単価の安さやドライバーの質を重視する傾向が強いです。
3社間ファクタリングの強いところは2社間ファクタリングの条件も優遇される
クリニックや介護などの診療・介護報酬債権やクレジットカードによる債権は、売掛先の破綻リスクがほぼないので2社間ファクタリングでも優遇されます。
3社間ファクタリングは基本的に継続利用を前提にした契約になるので、単発の資金調達は2社間ファクタリングの方が手続きが楽で短期打ち切りによる弊害が少ないです。
建設業や運送業は、売掛先の規模や信頼性によって条件が変わります。
売掛サイトが長くて売上の安定しない業種
売掛サイトの長いだけであれば、最初だけ銀行融資で対応して、その後に資金を回転させていければ最終的にコストをかけずに財務状況を健全化できます。
ファクタリングで利用事例の多いのは、売掛サイトが長くて売上の安定しない業種です。
以下の例をご覧ください。
居酒屋
年末の忘年会シーズンや年度の変わる歓送迎会シーズンに特需
小売店
流行によって突発的に特需がある
リフォーム業者
仕事によって単価や利益率が大きく変わり、仕事が途切れやすい
イベント関連
春から秋の陽気の良いシーズンはイベントが増える
このように、季節や時期の影響で定期的に特需のある業種もあれば、受注状況や市場の流れを受けて突発的な特需の来ることもあります。
仕事に波ができると仕入れ、人件費、外注費でもコストがかかります。
短期的な特需や流行もあるので、必要な時に仕入れと人材確保をスピーディーに行うことはとても重要です。
売上減少による資金難よりも仕事の増えたことを理由にした資金難の方が売掛金を早期現金化しても、本来の支払い日になって再度資金難に陥るリスクは少ないです。
その場しのぎではなく、計画的に利用したり、ファクタリングの手数料をかけてでも結果的に売上を伸ばせるような場面の多い業種に適している資金調達方法です。